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2005年09月09日

プロ棋士になるには!?のお話と、囲碁第30期名人戦第1局の結果速報

 プロ棋士になるには!?のお話と、囲碁第30期名人戦第1局の結果速報をお送りします。

【名人戦第1局の結果】

 黒番:張栩名人
 白番:小林覚九段

 囲碁ファンのみなさん、お久しぶりです。8月中は囲碁の七大タイトル戦がなかったもんで、囲碁コラムもお休みしてました。

 夏の間に棋力アップされましたか? もけもけはレッスンにもなかなか行けなくて停滞してます(汗)。息子はプロ棋士さんに指導碁を打ってもらったりしてたので、ちょっぴり強くなってるかも?

 今年の8月中は、どういうわけか、もけもけアイランドの囲碁掲示板の方へ、中高生の囲碁ファンから「プロ棋士になるにはどうすればいいの?」「プロ棋士の弟子になるにはどうすればいいの?」という質問があいついで寄せられました。

 そこで今回の囲碁こぼれ話は、プロ棋士になる方法と勉強方法についてあれこれ書いてみたいと思います。


◆プロ棋士になるには

 まずは、プロ棋士になる方法について。

 日本でプロ棋士になるということは、日本棋院または関西棋院にプロ棋士として入段するということです。そのためにはプロ採用試験に合格しなくちゃいけません。

 日本棋院の場合は、毎年2回、夏と冬にプロ採用試験が行われています。年2回といっても、予選から本戦まで、数ヶ月に渡る長丁場の試験です。

 夏試験は院生の成績上位12人でリーグ戦を戦い、1位になった人だけがプロと認められます。

 冬試験は院生だけでなく一般から参加することもできますが(院生ではない参加者を「外来(がいらい)」と呼びます)、予選が設けられていて、予選に勝ち残った人と院生の成績上位24人が本戦で総当りの対局をします。そして勝ち数の多い人から2人だけがプロとして認められます。

 関西棋院の場合は日本棋院と方式が異なっていて、もけもけも詳しいことはよく知りませんが、院生の中から手合いの成績に応じてプロ入りを認められる仕組みのようです。みんなが横並びの成績だと、プロ入りが一人も無い年もあるみたい。

 その他に、日本棋院には女性だけの特別枠の採用試験があったり、関西総本部(大阪)と中部総本部(名古屋)でも別にプロを採用する枠があります。

 でも、いずれも採用人数は1〜2人なので、これら全部を合計しても、プロ棋士になれるのは年間10人にも満ちません。

 プロ棋士になるのは、とっても狭き門なのです。採用試験に参加するというだけでも、アマチュアの中ではトップクラスの才能ある一握りだし、そんな精鋭の人たちが激闘を繰り広げた上で数名だけがプロ入りを認められるんですもんね。

 よくアマチュアの間で「東大に合格するのと、プロ棋士として採用されるのと、どちらが難しいのか?」という話題があがることがあるようです。

 試験の内容が全く別ものなので比較することはできないけれど、まあ、こういう話題が出るほど、とにかく難しいってことなんでしょう。

 プロ採用試験は子供でも受けられますが年齢の上限が定められています。詳しいことは、両棋院に問い合わせてくださいね。

 日本棋院のホームページには日本棋院棋士採用規定概要が掲載されているので、そちらも読んでみてください。プロ採用試験中は、本戦の対局成績なども掲載されます。


◆院生と弟子入り

 プロ採用試験を受けられるようになるまでの一般的な道程は、院生になって腕を磨いてプロ入りを目指す方法です。

 院生というのは、両棋院が行っているプロ入りを目指す子のための囲碁道場の研修生みたいなものです。対局をメインに、詰碁、布石の研究、早碁など、高度な技術を身につけていくそうです。

 ただし、誰でも院生になれるわけではありません。日本棋院の場合だと、14歳未満の子供で、なおかつアマ6段以上の棋力が必要のようです。

 アマ6段というだけではピンとこないかもしれませんが、もけもけの推測では県代表になれるくらいの棋力なんじゃないかと思います。さらに先のプロ採用試験で合格する棋力となると、アマ8段くらいの実力が必要なんじゃないでしょうか。

 アマ8段といっても、いわゆる田舎の碁会所や囲碁クラブの「自称8段」じゃないですよ。全国大会で優勝できるくらいの、本当のトップアマクラスってことです。

 「ヒカルの碁」を引き合いにだすと、おそらく主人公のヒカルが院生試験に合格した頃がアマ6段くらい、プロ試験に合格した頃がアマ8段くらいだったんじゃないかな!?

 ヒカルの先輩である、泣く子も黙る「加賀」でさえ、アマ5段くらいの棋力だったんじゃないかと思われます。6段以上になることこそ、難しいのかもしれないです。

 子どもの場合は成長が早いので、囲碁を始めて1〜2年くらいでアマ5段程度になる子はいます。多くはないかもしれないけれど、ヒカ碁ブーム以降は珍しくはないようです。

 現に、もけもけアイランドの囲碁掲示板に投稿してくれた「プロになりたい」という子の中にも数名いましたし。みなさんの周りにもいるんじゃないでしょうか?

 緑星学園の方から「5〜6段くらいの子はザラにいますよ」と聞いたことがあります。(緑星学園については、以前書いた記事「『緑星学園』潜入体験レポート」に詳しく書いているんで、よかったらそちらも読んでみてくださいね。)

 囲碁には「初段の壁」とか「5段の壁」があるとよく言われますよね。5段の壁は、特にプロ棋士を目指す子ならすんなり超えなくてはならない壁なのだとか。

 極論を言えば、5段までになることはそれほど難しいことではなく、5段の壁をいかにすんなり越えて、その後どのように伸びていけるかが、プロを目指す子の第一関門なのかもしれません。

 さらに厳しいことを書いちゃうと、中高生で囲碁を始めて1年で5段になれたとしても珍しいことではないようで、それだけでプロ棋士を目指すというのは厳しいようです。せめて小学生のうちに院生になれるくらいでなければ難しいのではないかという意見もあります。

 子どもの場合、囲碁を覚える年齢が高ければ、それだけ初期の上達スピードが速いからなんだそうです。小学校低学年でその上達スピードであれば、プロ棋士になれるだけの才能がある「かも」しれないというのが現実みたい。

 厳しいですね〜。

 でも、定石などは覚えてなくても、院生になってから嫌というほど勉強できるので問題はないらしいですよ。プロ棋士を目指すなら、アマチュアの変な癖がついてしまう前に、とにかくなるべく早く院生になった方がいいそうです。

 そうは言っても、院生になるためにも棋院で試験を受けなければなりません。また、院生研修は毎週棋院で行われるので、自宅から通える子はいいですが、自宅が遠くて通えない子は親元を離れて上京し暮らさなければなりません。

 これも厳しい現実です。いま、地方でも院生研修を受けられるような体制づくりをしようという運動が行われているようですが、実現できるまでまだまだ時間がかかりそう。

 いまならインターネットもあるんだし、日本中の才能ある子供たちを受け入れられる体制に早くなってほしいものですね。

 ちなみに、院生とは別に、子どものプロ棋士養成道場として有名で若手プロ棋士を多く輩出している「緑星学園」では、いち早くインターネットによる指導を取り入れていて、通学できない子のために通信講座が行われています。興味のある方は、直接問い合わせしてみてくださいね。

 次に、プロ棋士の弟子になるということについて。こちらは情報不足なので、推測を交えてお話することにします。

 プロ棋士の弟子には、自宅から通う「外弟子」になることと師匠宅に住み込みさせてもらう「内弟子」の二種類あるようですが、これも誰でもなれるということはないと思います。

 師匠になるプロ棋士に弟子となること(囲碁の才能があること)を認めてもらわないと。プロ棋士に指導碁を打ってもらうだけなら誰でも指導料さえ払えば受けられますが、弟子にしてもらうのはそれとは全く別ものです。

 だいたい、プロ棋士だからといって誰でもが弟子をとっているわけじゃないですし、よほど才能に惚れこんでもらえなければ、弟子として認めてもらえないんじゃないかな。

 院生になることより、プロ棋士の弟子になることの方がさらに狭き門かもしれません。

 それに、弟子になったからといって師匠に毎日指導碁を打ってもらえると思ったら、たぶん、大間違い。むしろ師匠と直接対局できる機会は、とても少ないんじゃないでしょうか。

 対局の実戦は弟子同士で切磋琢磨しながら、あるいは自分で研究して腕を磨き、師匠からは囲碁に対する姿勢だとか礼儀作法など精神的な面を学ぶことが大きいんじゃないかと思います。


◆強くなるための勉強法

 もけもけの個人的な意見としては、弟子入りすることにこだわらず、まずは院生になること&6段以上になることを目標にして、棋力アップに励むのがいいんじゃないかな。

 もけもけが知り合いのプロ棋士さんから常々アドバイスされている勉強方法は以下のとおりです。

1.とにかくたくさん対局すること。
2.プロの棋譜を並べる練習をすること。
3.自分の打ち碁を最後まで記憶できるように訓練すること。

 特に3は実践するのが難しくて、もけもけも息子もまだできるようになっていません。でも、プロ棋士ならできて当たり前のことだし、強くなるためには必須のようです。

 「ヒカルの碁」では、主人公ヒカルが囲碁を始めたばかりのとき、何気に見ていた他人の対局を最初から並べなおすというシーンがありましたよね。

 ヒカルの囲碁の才能の片鱗をうかがい知ることができるシーンですが、ヒカルのような才能が自分にないことを嘆く必要はないですよ。プロの方から聞いたところによると、才能は関係なく、努力次第で誰でもできるようになるんだそうです。

 対局後にすぐ棋譜を付けるようしていると、次第に最後まで暗譜できるようになるそうです。

 プロ棋士ならどんな対局でも余裕で1か月は覚えているそうで、もけもけからすると夢のようなお話だと思ってたんですけど、プロ棋士を目指しているみなさん、棋力アップに行き詰っているみなさん、試してみてくださいね!

 最後に、もう一つ厳しい現実を書いておくと、小学校低学年で全国大会に入賞するレベルの子でもプロ棋士になれるのは早くて中学生くらいになってからだということ。

 これだけでもプロ棋士になるのは厳しい世界なんだなぁと分かりますが、さらにそういう子たちが朝から晩まで休日も関係なく囲碁の勉強に励んでやっとなれるかどうかというの狭き門がプロ棋士への道なのです。

 小中学生は義務教育があるから学校を休むわけにはいきませんが、学校帰りにランドセルを背負ったまま囲碁道場に通い、自宅に帰るのは終電で、学校の授業中に睡眠時間を補っていた…なんて方もいます。

 でも裏返してみると、そのくらい囲碁が大好きで、プロ棋士になるために努力し続けられるなら、プロ棋士になるのは夢ではないと言えるかもしれません。

 プロになったらなったで、厳しい競争世界が待ち受けています。プロ棋士になれたら終わりじゃなく、そこからが本当の勝負でもあるわけです。まあ、これはどんな職業でも同じですけどね。

 プロ棋士になると、段位によって数万円から十数万円の基本給が棋院から支給されるようになります。またプロのタイトル戦に出場して手合い料(対局料)で収入を得ますが、賞金がもらえるトッププロにならなければ食べていけないと聞きます。

 指導碁の指導料、本の執筆、イベントへの招待料などの副収入で補っている方が多いのが現実のようです。また、段位が上がれば上がるほど、そういった副収入の基準単価も上がるそうです。

 こんな厳しいことばかり書いてしまうと、せっかく夢を描いている囲碁ファンの子供たちにショックを与えてしまうかもしれませんが、そういう子たちの発奮材料にしてもらえればと思い、あえて厳しい現実を書きました。

 囲碁の楽しみ方はいろいろあります。プロ棋士になることだけが目標じゃありませんし、アマチュアのままでも十分楽しめます。それは碁会所に集う人々を見ればわかりますよね。

 アマチュアでも様々な囲碁大会が催されていますし、大きな大会だと賞金をもらえたり、プロ・アマ対決の大会に出ることも可能です。囲碁教室を開いて後身を育てることもできます。インターネットを使えば世界中の囲碁ファンと交流することもできます。

 そして何より、囲碁をすることそのものが楽しめます。

 プロ棋士を目指すにしろ、アマチュアで活躍するにしろ、囲碁を愛し、楽しむことが何よりの至福ですよね。頑張って強くなりましょう!


 さて、囲碁名人戦第1局の結果に話を移しましょう。

 7日(水)8日(木)の二日間に渡って行われた第1局の結果は、135手で黒番の張名人が中押し勝ちしました。

 今回は1日遅れの結果速報になっちゃってごめんなさい。囲碁こぼれ話を書き上げるのに時間がかかって間に合いませんでした(汗)。

 名人戦第1局の棋譜や対局状況などの詳しい情報は、「朝日新聞社」ホームページに掲載されていますから参考にしてくださいね。

 名人戦第2局は、9月22日(木)23日(金)に行われる予定です。

 遅くなったお詫びに(?)耳より情報を掲載しておきます。

 いま、日本棋院のホームページ上で「第30期名人戦記念Web認定」が行われています。

 掲載されている認定問題を解くと、段位を認定してもらえますよ。「八段コ−ス」と「三段コース」が用意されていて、「八段コ−ス」では八段から四段までを認定(布石・中盤・終盤・手筋・ヨセ・詰碁の全20問)、「三段コース」では三段から初段までを認定(布石・詰碁の全10問)してもらえます。

 要項は以下のようになってます。

■応募締切 平成17年10月31日(月) 17:00まで
■答案返送 採点答案は、応募締切後にメールにて返送となります。
■応募方法 (1)どちらかのコースを選択し、出題ページにある所定の解答欄に解答を入力してください。(応募解答欄に自動入力されます)
(2)応募解答欄にある、必要事項は必ず記入してください。
(3)確認画面で、解答と必要事項を確認後、送信してください。
■解答発表 11月1日〜12月31日
「日本棋院第30期名人戦記念 特別Web認定」のホームページにて掲載。(但し、応募者のみ閲覧可能)

 特典として、二段から八段までの免状取得申請には「飛び付き昇段料」がいらなくなります。(※ただし、七段と八段の免状取得は、五段か六段の免状所有者に限ります。)また、五段以上の免状申請者には、特製の「免状額縁」を無料贈呈してもらえます。

 問題と詳細は「第30期名人戦記念Web認定」のページをご覧くださいね。

 レッツ・チャレンジです!

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投稿者 もけもけ : 2005年09月09日 21:28
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コメント

関西棋院の院生で14才ならどれほどの棋士が必要ですか?

Posted by: ひろ : 2007年01月09日 02:44

お返事が遅くなっちゃって申し訳ないです。
詳しくないので、もけもけの想像ですが、14歳だとプロ棋士になってもおかしくない年齢なので、そうするとアマチュアで言えば日本トップクラス(アマチュアのトップクラスがアマ8段でしたっけ?)並だと思われます。
つまり限りなくプロに近い棋力なのではないかな?

Posted by: もけもけ : 2007年03月19日 23:30

中学1年で囲碁を始めたのですが、もうがんばってもプロにはなれないのですか?

Posted by: たく : 2007年03月21日 22:16

中学1年で始めたからといってプロになれる可能性がゼロだとは言い切れません。でも、よほどのセンスがあって、さらにものすごく努力をしないと難しいのも現実だと思います。
プロ棋士の多くは幼児〜小学校低学年の頃に囲碁を始めて、その後も学校以外の時間はすべて囲碁の勉強にあてて……というくらい、幼い頃から囲碁に打ち込んできた方が多いのではないでしょうか。
そういう方たちと比べると中学生になって始めたのでは、すでにかなり遅れをとっていることは分かりますよね? ですから、先に始めているプロ棋士を目指しているライバルたちより、ものすごく努力しないと追いつくのが難しいことは想像できますよね。そのライバルたちも本気でプロを目指しているので、1日の大半を囲碁にかけているわけで、遊んで待っていてくれるわけではないですから。
とはいえ、成長スピードは人それぞれで、それこそセンスのあるなしにもよるでしょう。囲碁を始めて1年で県代表クラス(アマ5段以上)になる人だって、いないわけではありません。
14歳のうちにアマ5段の壁を突破できるなら、プロになれる可能性はあるんじゃないでしょうか。(有名な囲碁塾「緑星学園」では14歳のうちにアマ5段の壁が突破できなければ塾を退学させられるそうなので、14歳で6段以上になることがプロになるためのひとまず目標になると思います。)
がんばってくださいね。

Posted by: もけもけ : 2007年03月23日 15:19

中3です。今年の4月から囲碁をやり始めたんですが。近くに碁を打てる場所がないです。
囲碁の打てるお薦めのサイトなどはありますか?

Posted by: ゆう : 2009年05月22日 23:17

僕は今、中2です。
去年の12月の25日ぐらいに囲碁を始めて2〜3か月のド素人なんですが、最近どうしてもプロになりたいという意欲があります。

(誕生日が3月なのでギリ13歳。)

ちなみに今はアマ1級レベルだそうです。

やはり中2の12月からじゃ遅くてプロはしんどいですかね?

無理ならばハマった理由でもあるヒカルの碁で飯島君が嘆いていたように、引導を渡してほしいです。

返答よろしくお願いします。

Posted by: タラオ : 2011年02月22日 02:18

囲碁に限らず一つの道を極める人というのは、自分はプロになれるか?といった俗世間的な事をそもそも気にしてない事が多いです。
それをやってると楽しくて楽しくて、授業中も放課後も関係なく、頭の中がそれで一杯。
親や他人が何を言おうが上の空、朝から晩までそれを考えているだけで幸せで楽しくて胸がときめく。今度はこうしてみよう、こうしたらどうなるんだろう?でもこっちがダメだからやっぱりこうか?…
子供の頃からずっとそういう状態で、気が付いたらプロになってた。上に行くのはそういう人達ですよ。

ハマって3ヶ月で熱中する楽しさを忘れ、将来を心配している人にプロは無理ですよ。

Posted by: 引導 : 2011年08月07日 16:14