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2004年10月20日

ある生体販売ペットショップの対応

 ペットの生体販売について、日本では今までにもいろいろな問題が指摘されてきていましたが、今回は、もけもけからの要望に対応してくださった、あるショップさんについてのお話です。

 そのショップさんとは、沖縄産のオカヤドカリを販売していらっしゃった「バラエティーショップおきなわ屋」さんです。以前、blogの記事「子どもに大人気!の新しいペット『ハーミーズクラブ』とは?」「琉球王国からオカヤドカリがやって来た!」「オカヤドカリの生活グッズと冬越し準備」とサイト「電脳オカヤドカリLife」でも紹介させていただいていたので、ご存知の方も多いはず。

 バラエティーショップおきなわ屋さんからは、もけもけ自身、オカヤドカリを購入させていただいたことがあります。バラエティーショップおきなわ屋さんは注文を受けてから業者に依頼して捕獲してもらうという販売方法をとられていたので、「ペットのICチップ」に書いたようにペットの生体の展示販売に反対のもけもけとしては良心的に感じていたのと、実際に注文させていただいたときの対応の良さに信頼を置いていたのですが、ただ一点、「オキャッピー」という商品を扱われていたことにひっかかりがありました。「オキャッピー」というのは、プラスチック製のキャップをかぶったオカヤドカリの商品名です。

 オカヤドカリは当然のことながら、自然界では天然の巻貝をかぶっています。自然界でのヤドカリの住宅事情を言えば、空いた貝殻が不足してるために、ヤドカリ同士が貝殻争奪の喧嘩をしたり、生きている巻貝を襲って食べる、または諦めて穴があいたり欠けた貝をかぶってるなど、それはそれで厳しい住宅事情があるみたいなんですが、中には捨てられたビンのフタをかぶったヤドカリが環境破壊問題の代名詞としてマスコミに取り上げられることもあったり。

 天然の巻貝にカラフルなペイントが施された宿替え用の貝殻も売られていますが、自然の色の貝に見慣れると、返って毒々しいような不自然さを感じるようになります。そんな中、人工的なプラスチックのフタをかぶって売られていた「オキャッピー」に違和感を感じるのは、自然な流れとも言えるでしょう。

 もけもけもblogの中でこのオキャッピーを紹介していましたが、違和感がぬぐえないためリンクをはずさせてもらいました。他のサイトでもオキャッピーのことは話題になっていて、中には「オカヤドカリが自らキャップに入るわけがない。強制的に貝殻から追い出して、キャップに宿替えさせているはずだから、動物虐待だ」というような、バラエティーショップおきなわ屋さんを悪徳業者だと決めつけた過激な意見もありました。

 また、赤い体色のオカヤドカリを千匹に1匹と言って価値を高めようとしたり、珍しい鳴くオカヤドカリと言ってナキオカヤドカリを売っていることなども「買い手をだましてるようなもんだ」と痛烈に批判する意見も見かけました。

 はたして、バラエティーショップおきなわ屋さんは悪徳業者なのか。消費者の声に耳を傾けてくれないショップなのか。オキャッピーは無理やり着替えさせているのか。珍しいオカヤドカリとして高めの値段で販売されているオカヤドカリは、本当は珍しくないのか。

 …などなど、いろんな疑問点がわいてきました。もけもけのblogやサイトで読者のみなさんに紹介しているショップさんでもあるので、もけもけ自身も責任を感じないわけにいかないんで、直接バラエティーショップおきなわ屋さんに問い合わせてみることにしました。

 そうしたら、その日のうちに返事をいただて、さらに仕入れ元の「沖縄オカヤドカリ取扱商組合」の採取責任者と翌日にも協議してくださるとのこと。いやはや、対応が早くて、正直なところ驚きました。まさに、案ずるより産むがやすし、だったのです。

 もけもけからの疑問点とバラエティーショップおきなわ屋さんの対応を以下にまとめてご紹介しますね。

■オキャッピーについて

 オキャッピーは強制的な宿替えはさせていなかったそうです。どのようにしていたかというと、キャップを飼育ケースの中に入れておき、自然に入ってきたものだけを販売していただけなんだそうです。まあ、自然界でも人工のキャップをかぶるヤドカリもいるんだから、オカヤドカリって案外おばかさんなのかもしれませんね。

 とはいえ動物虐待を連想させることはバラエティーショップおきなわ屋さんの本意ではないからと、キャップをかぶったオカヤドカリの販売は中止してくださいました。

■赤いオカヤドカリについて

 オカヤドカリの採取歴30年以上の沖縄オカヤドカリ取扱商組合採取責任者の方によると、厳密に数を分析した数字ではないけれど実際に採取できる割合としては「千匹に一匹」くらいで間違いがないそうです。バラエティーショップおきなわ屋さんの方では、脱皮によって体色が変化することがある旨の注意書きを注文ページに追記してくださいました。

 もけもけは、珍しい体色のオカヤドカリを、希少性を強調して少し高めの値段で販売することは悪いことじゃないと思います。オカヤドカリの飼育の楽しみとして、体色のバラエティーさもありますからね。好きな体色を注文できるバラエティーショップおきなわ屋さんの販売方法は、消費者にとっても選択肢が増えていいんじゃないかと思ってます。

■ナキオカヤドカリについて

 ナキオカヤドカリの識別方法は、どうも複数あるみたいです。「ナキオカヤドカリは鳴くからナキオカヤドカリなのではなく、目柄の白い部分(黒い複眼の下)に黒い模様があって泣いているように見えるからナキオカヤドカリなのだ」という説では、ナキオカヤドカリは珍しくない種類のように言われています。一方「鳴くからナキオカヤドカリなのだ」とする説では、ナキオカヤドカリは少ない種類と思われているようです。

 どちらが正しいのか、もけもけには分かりませんが、沖縄オカヤドカリ取扱商組合では後者の説をとられているそうで、実際に鳴くことを確認できた個体だけをナキオカヤドカリとして卸しているそうです。捕獲数の割合からみてナキオカヤドカリは珍しいので、販売価格も高くなっているそうです。

 ナキオカヤドカリについては、飼育された固体を扱っている方(飼育者)と天然固体を扱っている方(採取者)とでは、随分と認識や見解が違うものなんだなぁということが分かりました。この件については、もけもけもバラエティーショップおきなわ屋さんも、今後勉強してみようってことになりました。ナキオカヤドカリの販売方法としては、沖縄オカヤドカリ取扱商組合の見解を取って続けられるそうです。

 もけもけが調べてみたところでは、ナキオカヤドカリの分類方法としては、眼柄の模様のことや鳴き声について、はっきり書かれたものは見当たらないんですよね。ちなみに「原色日本海岸動物図鑑(保育社)」の中では、下記のように書かれていました。

ナキオカヤドカリ Coenobita rugosus H. Milne Edwards [Coenobitidae]
 甲殻はよく石灰化して堅く、左右から側扁して前方に狭まって長い。眼柄は強く側扁し、その基節は左右のものが接着して、三角形となり、額のように見える。鋏脚は左側のもの大きく、その掌節下縁は強く張り出し、他の同側2脚と共に互に密着して、貝殻の中に身を潜めた場合、完全に殻の蓋とする。左側の脚を擦りあわして音を発する。甲長は2cm内外。海岸に打ち上げられた貝殻の中にすみ、陸上生活をするが、産卵期には海に向かって移動する。(後略)

■オカヤドカリの里帰りボランティア

 もけもけが9月の終わりごろにバラエティーショップおきなわ屋さんのサイトを拝見させていただいたとき、飼えなくなったオカヤドカリや誤って沖縄から持ち帰られたオカヤドカリを引き取って沖縄の自然に返すというボランティアをバラエティーショップおきなわ屋さんが始められていることに気がつきました。オカヤドカリの里帰りボランティアは他のショップさんでも行っているところがありますけど、もけもけは個人的には反対なのです。

 なぜ反対なのかというと、一旦飼育下に置かれたペットを自然界に返すことは、生態系の中に存在しない細菌や病気を持ち込む危険性があり、その生態系を破壊する恐れがあるためです。外国産のオカヤドカリや流通経路が明らかにされていないオカヤドカリも販売されている現状では、沖縄の自然に素性の知れない異種のオカヤドカリを混入させる危険性もあります。沖縄のオカヤドカリの生態系が狂ってしまったら、沖縄の他の動植物の生態系も崩してしまうかもしれません。崩れてしまった生態系は元に戻すことは不可能ですし、実際にそのような事例は他の動植物で起こっていると聞きます。また、「里帰り」と称すると善行であるように思われがちですが、飼育放棄を助長させる恐れもありますよね。

 そこで、上記の問題と一緒に、この里帰りボランティアについても指摘させていただいたところ、バラエティーショップおきなわ屋さんにはご理解いただけたようで、里帰りボランティアを中止してくださいました。

 以上のような対応を迅速かつ誠実に行っていただけたことで、バラエティーショップおきなわ屋さんには感謝しています。上記のやりとりをさせていただいたのは9月下旬頃だったので、読者のみなさんにはもっと早くご報告するべきでしたが、遅くなっちゃってごめんなさい。

 ちなみに、沖縄のオカヤドカリの採取時期は10月いっぱいまでなんで、バラエティーショップおきなわ屋さんの今年のオカヤドカリ生体販売期間は10/20(水)までなんだそうです。これもあって、本当はもっと早くこの記事を書きたかったんですが、もけもけが病に伏せったこともあり遅くなってしまいました。バラエティーショップおきなわ屋さんにも、宣伝にならなくて申し訳ない! 来年の生体販売開始は3/20頃から、4/1以降の捕獲・発送となる予定だそうです。利用して差し上げてくださいね。

 もけもけが紹介しているもう一軒の生体販売ショップ「田舎の花屋フラワーべる」さんにも販売時期をお尋ねしてみたところ、こちらはオカヤドカリの生体販売は一年中行う予定だそうです。採取最終日近くに次の採取時期分までの仕入れをし、田舎の花屋フラワーべるさんの方で売れるまで飼育管理されるそうで、「夏しか売らない、はやっているから」という販売はしたくないからだそうです。

 今年の夏は、TOMYが「ハーミーズクラブ」と題してオカヤドカリ・ブームを巻き起こしましたが、来年はもっと力を入れて販売するらしく、毎年2月に行われるとても大きなコンベンションにも出店するらしいという情報もあります。販売方法の不備が波紋を呼んだこの夏でしたが、来年はそれらが改善されて、できるなら専用フードなんかも開発販売されるといいですね。

 ブームといっても、もけもけの周囲では「オカヤドカリ」も「ハーミーズクラブ」も聞いたことないって人ばかり。お店でもとうとう見かけなかったし。ほんとにブームなんかいな?って感じでしたが、オカヤドカリのペットとしての認知度が高まることはいいことだと思います。ほんとのブームになって、乱獲や密漁されるようになったら困りますけどね。

 それにしても、もけもけのような一消費者の声でも、このように改善されたり話し合ってもらえるものなんですね。もけもけも感激しましたけど、みなさんも消費者として何か「おや?」と思うことがあったら直接言ってみてはどうでしょうか。

 当たり前のことだけど、言ってみなくちゃ始まらないですもんね。大企業が相手だとトップまでなかなか声が伝わらないとか、あまりに度を越す批判だと単なるクレーマーになっちゃうなんてこともあるでしょうが、「伝える」ことはやはり大切だと思います。

 その際には、頭ごなしに非難するのではなく、相手の意見も聞く姿勢を持っていれば、話し合いにうまくもっていけるんじゃないかと思います。な〜んて、えらそうなことを書いてしまいましたが、今回はお相手が良かっただけなのかもしれません。

 ペットの生体販売については、オカヤドカリの問題だけじゃなく、いろいろ思うところがあるんで、また別の機会に書いてみたいと思ってます。テーマが重いんで、いつになるか分かりませんけどね。


※本文中で紹介した「原色日本海岸動物図鑑(保育社)」は現在絶版になっているようですが、同出版社から類似の図鑑(再編したもの?)が刊行されているので、ご参考までに紹介しておきます。

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投稿者 もけもけ : 2004年10月20日 01:08
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