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2004年04月01日

本当の物語を誰も知らない怖い話

 先日、ふと思い出した話。「かしまさん」の怪談話が、私が中学生の頃、学校で話題になったことがあります。

 私は怖い話大好きなので興味津々。親友が別の友人から「かしまさん」の話を教えてもらったそうなんで、彼女に教えてほしいとねだったところ「教えたくない」との返事。

 その怪談話の内容そのものもとても恐ろしい話だということと、その怪談を聞いた人だけじゃなく話した方にも災いが訪れるから話したくないそうでした。その後しばらく、他の友人たちにも尋ねてみたけれど内容を知ってる人はいなかった。私が親友から聞き出せたのは、呪文に「仮面の『か』、死人の『し』、魔王の『ま』」を使うということだけ。

 当時「聞いた人のところに何日以内に幽霊が現れるから、呪文を正確に言わないと恐ろしいことになる」形式の怪談話がいろいろ流行っていました。「かしまさん」の怪談もこの手の一つにすぎないんじゃないかと思いましたが、親友は「そんななまやさしい話ではない。内容そのものがとてつもなく恐ろしい
話なので思い出したくない。早く忘れたいから話したくない」と言っていました。

 その親友も怖い話大好き人間でその手の話には慣れているはずなので、これは相当に怖い話なんだろうなと思ったことを記憶しています。

 結局それから二十年あまり、「かしまさん」話の真相がわからないまま時をすごしてきました。最近になってふと思い出し、ネットで検索したら分かるかもしれないと関連するページを探してみると…。

 かしまさんの話はかなり前からあって、何年おきかにブームになっていたようです。かしまさん話の情報を追跡しているホームページによると、共通するキーワードは「仮」「死」「魔」に関連する呪文、鹿島神社に関連していること、四肢欠損の人の話であることらしい。ただ、かしまさんは兵隊さんであったとか鹿島霊子という名の女性であるとか諸説があるようです。

 おそらく口から口へと伝播していっている間に、いろんな枝分かれをして話が派生したのだと思われます。私が聞きかじった話もそのうちの一つなのでしょう。でも、それらとは別の内容の話だったのではないかとも期待してしまいます。誰がどのようにアレンジしたのか分からないけれど、長い物語だと親友は言ってましたから未だに真相不明で気になる怪談のひとつです。

 物語の真相不明の怪談といえば「くだん」の話もあるそうですね。子供の頃読んだホラー短編集「異形(いぎょう)の白昼」の中にも「くだんの母」という怪談がありました。くだんの母は小松左京の作品で、ホラー好きの間では有名な短編小説です。もけもけは小説の内容は忘れましたが、気味が悪い話だった印象は残ってます。余談ですが、この短編集の中では「かちかち山」の本を読んでいる少年の物語が一番ゾ〜ッとしました。二番目に印象に残っているのがこの「くだんの母」です。

 くだんというのは牛の体をしてる人間らしい。現代的な言葉で言うなら、人面犬ならぬ人面牛。「人」と「牛」なので「くだん」のことを「件」と書くようです。「くだん」の話は小松左京がオリジナルなんじゃなくて、ある地方で言い伝えられている古い怪談を元に創作したものだそうです。

 小説の方がホラー好きの間では有名になりすぎて、元のくだんの話はほとんど知られていないようです。ある学者の冗談から生まれたのではないかという説もあり、元ねたがはっきりしない話のひとつです。

 さらに、この世で一番怖い話なのに、その話の内容を誰も知らないという怪談があります。「牛の首」と「地獄の牛鬼」の話です。

 「牛の首」は小松左京が小説にした、わずか4ページ分のショートストーリー。「牛の首」という怪談のことをみんなが「あんなに怖い話は聞いたことがない」っと言うんだけど誰もその内容を話してくれない…という物語です。これだけならば「牛の首」という怪談はもともと存在していないと考えられますが、もうひとつの類似の怪談「地獄の牛鬼」があります。

 「地獄の牛鬼」も、聞いた者はあまりの怖さにその場で絶命することがあるので、今では誰も知る者がいなくなったと言われている話です。

 二つの話はどちらも同じ元ネタだとか、あるいは両方とも架空の話だとか諸説あるようですが、内容が知られていないのに「最も怖い話」とされていることは共通しています。

 この文を書いていて気がつきました。これら2つの怪談のパターンは、まさに私が子供の頃に体験した「かしまさん」にまつわる体験と酷似してるんではないかと。とても怖い話らしい→内容を知っている人がいない→知ってる人がいても話してもらえない、という図式なのが。

 こう考えてみると、もけもけの親友が知っていた「かしまさん」の話は、ますます巷で広まっている物語とは別のものだったんではないかと思えてしまう。

 「そんなの、怪談や都市伝説は同じようなパターンが多いんだから当然だ」と言われてしまえばそれまでなのだけど。でも究極の怖い話があるんじゃないかと思った方が、わくわくしませんか?

 「牛の首」は、実はもけもけはまだ読んだことがありません。なんていうタイトルの本に収録されてるんだろ? 知ってる人がいたら教えてください!

■追記

 小松左京の「牛の首」は「」という本に収録されています。amazonで購入できますね。bacさんが情報をくださいました。ありがとうございました。

 余談ですけど、富山県に牛ノ首という地名があるんですね〜。

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投稿者 もけもけ : 2004年04月01日 09:00
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コメント

「現代奇談」というサイトに「牛の首」の中身があるバージョンが載っていました。逆に知らない方が良いという場合でなければ、一度ご覧になってみてはいかがですか?

Posted by: ロベルト本郷 : 2004年04月16日 22:48

大飢饉のときの村にまつわる話ですね。読んだことがあります。
現代奇談さんのホームページを読んでみると、内容を誰も知る人がいない話としては「死人茶屋」という落語もあるそうですね。探せば他にもいろいろあるのかも。

Posted by: もけもけ : 2004年04月17日 02:35

地獄の牛鬼の話は高校の三年の時に一番怖い話だと担任の先生が話してくれました。私の高校の担任はかなりホラー怪談好きで変わり者でしたが稲川淳二系で皆に人気がありました。最近の学校では珍しいキャラです。その先生自体沢山怪談を知ってるので授業がたまに丸々 先生の怪談話になる事も沢山ありました(笑)地獄の牛鬼について先生は実際の話は存在しない。と言ってました。誰かがそう言う風に作ったのだと。作られたのは、もう随分前らしいですが、先生がその時皆に地獄の牛鬼についてのネット探索結果とかを回して見せてくれましたがやはり、曖昧で実際の具体的な話は載ってませんでした。やはり、この事から誰かが考えて作った→流したとしか考えられません。実際にそれを聞いたら 狂ったり、死んだりと言う事は普通じゃまず、ありえませんし、似た話は沢山ありますし。これは私のあくまでの 推論ですが もしかしたら本当に死んだりする話が実在するのかもしれません。でも常識的には考えにくいですよね。

Posted by: あちゅく : 2006年08月05日 21:41

小松左京の「石」という本に、牛の首が収められています。

Posted by: bac : 2007年12月07日 19:27

bacさん、どうもありがとう。
早速取り寄せて読んでみようと思います。

Posted by: もけもけ : 2007年12月07日 23:54